SSブログ

不安をはねとばして ブラック・ウフルー [カリブ海]

BlackUhuru-Chicago84.jpg

誰もが恐怖と悲しみに心を奪われています。
水、食料、暖の救援を必要とする人々に、
音楽を楽しむ心持ちなど、いま現在あるはずもないのは当然ですが、
被災地から離れた多くの方々においても、
漠然とした大きな不安を抱えているのではないでしょうか。

音楽は、水や空気のように生存に不可欠なものではありません。
ましてやこの非常事態の只中で、
音楽などお気楽な話をしている場合じゃない、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、深刻な顔をして下を向いていては、目の前の一歩を踏み出すこともできません。
不安定な心は憶測やうわさに惑わされて、正しく判断する力を人から奪います。

おととしの6月から始めたこのブログ、軽い気持ちで始めたつもりが、
今では当初考えもしなかった、大勢のみなさんにお読みいただくまでになりました。
前回のエントリは、ドサクサの合間を見つけて書き上げたものの、
今後続けられるかどうか自信がなくなり、いったんブログの休止を思い立ったのですが、
職場から一時帰宅し、また職場に戻るまでの間に、いろいろと考え直しました。

「ぜいたくは敵だ!」のスローガンが放たれ、日本国中がテンぱっていた昭和16年に、
ナンジャラホワーズは「今何時だと思って? 何時ってお前、非常時だ、アーン」と
笑い飛ばしていました。ぼくは、このナジャラホワーズを見習おうと思います。

音楽は、前を向いて力強く歩み出そうとする人間に、勇気を与えます。
また、恐怖で自分を見失いそうになる人間に、心の平静を与えます。
音楽は自由と夢と希望を与える、人間の営みのかけがえのないものと信じています。

仕事との兼ね合いでどこまで続けられるか、見通しはまったく立っていないのですが、
できるかぎり、これからも一日おきの更新を続けようと思います。
ただし、ネット環境などの諸事情により、画像の掲載、
コメントの許可・返信などが遅れることは、どうぞご容赦ください。

それぞれの人が、それぞれの立場で、この危機に立ち向かう一歩を踏み出すために、
そしてその合間のひとときの気晴らしに、このブログが役立つのなら、ぼくは嬉しいです。
今後はいままでどおり、音楽の話題だけをし、災害等に関するコメントを控えます。
その呑気な話ぶりに、この非常時になんだと、もし不快に思われる方がおられたら、
あらかじめ、ごめんなさいと申し上げておきます。
不安な気持ちをむやみに発信して、多くの人にさらなる不安や恐怖を掻き立て、
危機に立ち向かう人の足を引っ張るようなことだけは、ぼくはしたくありません。

いまこのエントリを書きながら、ブラック・ウフルーを小さな小さな音量で聴いています。
音量は小さくても、マイケル・ローズの力強い歌は、
テンぱったぼくの気持ちをチル・アウトさせ、挫けかかる気持ちに勇気をくれます。
いまごろになって、ブラック・ウフルーの84年のライヴがひょっこりリリースされ、
おやと思って買ってきたばかりなんですが、いまの自分にジャスト・ミートです。
08年リリースのクレジットがありますが、日本に入ってきたのはごく最近のことです。
84年といえば、LIVE UNDER THE SKY '84 で来日したのと同じ年のライヴですね。
7月29日よみうりランドのイーストで、友人たちと一緒に観たことを思い出します。

Black Uhuru "CHICAGO 84" Taxi 843655014448
コメント(5)