不安をはねとばして ブラック・ウフルー [カリブ海]
誰もが恐怖と悲しみに心を奪われています。
水、食料、暖の救援を必要とする人々に、
音楽を楽しむ心持ちなど、いま現在あるはずもないのは当然ですが、
被災地から離れた多くの方々においても、
漠然とした大きな不安を抱えているのではないでしょうか。
音楽は、水や空気のように生存に不可欠なものではありません。
ましてやこの非常事態の只中で、
音楽などお気楽な話をしている場合じゃない、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、深刻な顔をして下を向いていては、目の前の一歩を踏み出すこともできません。
不安定な心は憶測やうわさに惑わされて、正しく判断する力を人から奪います。
おととしの6月から始めたこのブログ、軽い気持ちで始めたつもりが、
今では当初考えもしなかった、大勢のみなさんにお読みいただくまでになりました。
前回のエントリは、ドサクサの合間を見つけて書き上げたものの、
今後続けられるかどうか自信がなくなり、いったんブログの休止を思い立ったのですが、
職場から一時帰宅し、また職場に戻るまでの間に、いろいろと考え直しました。
「ぜいたくは敵だ!」のスローガンが放たれ、日本国中がテンぱっていた昭和16年に、
ナンジャラホワーズは「今何時だと思って? 何時ってお前、非常時だ、アーン」と
笑い飛ばしていました。ぼくは、このナジャラホワーズを見習おうと思います。
音楽は、前を向いて力強く歩み出そうとする人間に、勇気を与えます。
また、恐怖で自分を見失いそうになる人間に、心の平静を与えます。
音楽は自由と夢と希望を与える、人間の営みのかけがえのないものと信じています。
仕事との兼ね合いでどこまで続けられるか、見通しはまったく立っていないのですが、
できるかぎり、これからも一日おきの更新を続けようと思います。
ただし、ネット環境などの諸事情により、画像の掲載、
コメントの許可・返信などが遅れることは、どうぞご容赦ください。
それぞれの人が、それぞれの立場で、この危機に立ち向かう一歩を踏み出すために、
そしてその合間のひとときの気晴らしに、このブログが役立つのなら、ぼくは嬉しいです。
今後はいままでどおり、音楽の話題だけをし、災害等に関するコメントを控えます。
その呑気な話ぶりに、この非常時になんだと、もし不快に思われる方がおられたら、
あらかじめ、ごめんなさいと申し上げておきます。
不安な気持ちをむやみに発信して、多くの人にさらなる不安や恐怖を掻き立て、
危機に立ち向かう人の足を引っ張るようなことだけは、ぼくはしたくありません。
いまこのエントリを書きながら、ブラック・ウフルーを小さな小さな音量で聴いています。
音量は小さくても、マイケル・ローズの力強い歌は、
テンぱったぼくの気持ちをチル・アウトさせ、挫けかかる気持ちに勇気をくれます。
いまごろになって、ブラック・ウフルーの84年のライヴがひょっこりリリースされ、
おやと思って買ってきたばかりなんですが、いまの自分にジャスト・ミートです。
08年リリースのクレジットがありますが、日本に入ってきたのはごく最近のことです。
84年といえば、LIVE UNDER THE SKY '84 で来日したのと同じ年のライヴですね。
7月29日よみうりランドのイーストで、友人たちと一緒に観たことを思い出します。
Black Uhuru "CHICAGO 84" Taxi 843655014448
2011-03-14 00:00
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