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ディス・イズ・オーガスタス・パブロ [カリブ海]

THIS IS AUGUSTUS PABLO  VP.JPG

あづぃぃぃぃぃぃ~。

東京の最高気温がアフリカのダカールより5度も高く、
エジプトのカイロとほとんど同じとかニュースで言ってましたけど、
エアコン使わず、この猛烈な暑さをやり過ごすには、聴く音楽も工夫しなくっちゃです。
去年の夏は、のぼせる頭でレニー・ヒバートのインストゥルメンタル・スカを聴いていましたけど、
今年の夏はオーガスタス・パブロの“THIS IS AUGUSTUS PABLO” が、休日午後のBGMです。

気付くのが遅かったんですけど、去年オーガスタス・パブロの本作が、
オリジナルのままのデザインでCD化されていたんですね。知らなかったー。
オーガスタス・パブロを初めて聴いたのがこのデビュー作だったので、
パブロの数ある名作の中でも、ぼくはこのアルバムに一番愛着があります。
店頭で緑色のタイトル文字を見つけた時は、嬉しかったなあ。

THIS IS AUGUSTUS PABLO  Above Rock.JPGこのアルバムが最初にCD化されたのは、89年。
アメリカのハートビートが、ジャケットをがらりと変えて
CD化したのにはがっくりきましたけど、
98年にアバーヴ・ロックがオリジナル・ジャケの写真を使い、
タイトルのロゴタイプを変えて再CD化。
3度目の正直で、VPがオリジナルどおりの
緑色のタイトルでCD化したのが本作というわけです。
が、家へ帰ってジャマイカのカヤ盤LPと見比べてみると、
メロディカの鍵盤を押さえる右手の位置が違い、
パブロの頭上のマイクの位置が右側に移っていて、
LPに写っているもうひとつのマイクも写っていません。
ぱっと見、気付きにくいですけど、
この写真はオリジナルの別カットのものですね。

オリジナルどおりでないとはいえ、なかなか手の込んだ復刻で、これなら不満はございません。
アバーヴ・ロック盤CDは表紙のペラ紙一枚だけで、ライナーすらありませんでしたが、
本作にはこのレコーディングに関する詳細な解説に、レコーディング・メンバーや
各曲のクレジットがしっかりと掲載された三つ折のライナーが付いています。
ボーナス・トラックも、アバーヴ・ロック盤で追加された
パブロ初のヒット曲“Java” と“Guiding Red” の2曲に、さらに“Marabi” が追加。
アフリカ音楽ファンとしては、そのタイトルが気にかかりますねえ。

がっしりとしたリズム・セクションにのって、ゆるくメロディを綴っていくメロディカ。
過激なダブ処理はまだこの頃は聴けないものの、
ディレイが急に割って入ってきて、がらっと風景を変えていくところなど、ハッとさせられます。
パブロがこのサウンドをファー・イースト・サウンドと称したのは、
ファー・イーストに住むわれわれには首をかしげざるをえませんが、
ジャマイカ人がオリエンタルぽいと感じた、マイナーな哀愁メロディは、
猛暑にうだる日本人のぼくの頭にやさしく響きます。
そしてなにより、どっくん、どっくんと、心臓の鼓動のようなビートが気持ちいいんでっす。

Augustus Pablo "THIS IS AUGUSTUS PABLO" VP VP4188 (1973)
Augustus Pablo "THIS IS AUGUSTUS PABLO" Above Rock ARM2001 (1973)
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