ラウンジ・ピアノで聴くクンビア ヘラルド・サンソーン&フレッド・マクドナルド [南アメリカ]
『クンビア・ミーツ・ピアノ』???
風変わりなタイトルに、思わず目が止まりました。
「ルーチョ・ベルムーデス」に「シックスティーズ」なんて文字もあることから、
どうやらイマドキのクラブ系とは無関係な、旧録のオールド・クンビアのよう。
中身がさっぱりわかりませんでしたけど、買ってみたら大当たり。
ピアノ演奏に、ベースとパーカッションがリズムを添えただけのシンプルな内容で、
いわばクンビア版ラウンジ・ミュージック。
ノロ・モラレスやジョー・ロコあたりのラテン・ピアノが大好きなもんで、
こういうのに目がないんですよぉ。
ラウンジといってもクンビアなので、都会的なムードとは無縁のイナタさですけれども。
ルーチョ・ベルムーデスのポロやクンビア名曲を、
二人のピアニストが演奏したわずか33分弱のアルバムで、
ヘラルド・サンソーンが4曲、フレッド・マクドナルドが8曲演奏しています。
ヘラルド・サンソーンって、ルーチョ・ベルムーデスが
47年に楽団を旗揚げした時に在籍した初代ピアニストですね。
フレッド・マクドナルドという人は知りませんが、
この人もベルムーデスと一緒にやってた人なんでしょうか。
あれぇ、このアルバムひょっとしてと思い、調べてみたらやっぱり。
コロンビア、コディスコス盤“LA MUSICA NEGRA DE LUCHO BERMUDEZ” と同内容。
タイトルもジャケットも曲順も変わっていて、すぐには気付きませんでした。
このレコード、ずいぶん昔に一度見たことがあるというか、ちらっと聞いたことがあって、
アタマの片隅にずっと残っていたんですよね。
2011年のリリースとあり、なんの気まぐれで、こんな60年代の珍品がひょっこり復刻されたのやら。
クレジットも解説もまったくない、いかにもラテンなやっつけ仕事のリイシューCDですけれど、
ラテン・ピアノ・ファンにはオススメの、ラテン・ピアノ小品です。
Gerardo Sansón & Fred McDonald "CUMBIA MEETS PIANO…THE 60’S・LUCHO BERMÚDEZ" Codiscos/Tropisounds/Sony Music 84265602322
2013-08-20 00:00
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