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ポップなカーニバル・ソング オルケストラ・インペリアル [ブラジル]

Orquestra Imperial  AO VIVO!.JPG

ああ、やっと、このグループの良さが発揮されたなあ。

ブラジル音楽新世代の旗手カシンを中心に、ドメニコ、モレーノ・ヴェローゾ、ペドロ・サー、
ロドリゴ・アマランチ、ニナ・ベッケル、タルマ・ジ・フレイタスという気鋭の若手メンバーに、
御大ウィルソン・ダス・ネヴィスを加えたオルケストラ・インペリアルの07年未発表ライヴ盤。

02年に結成されたオルケストラ・インペリアルは、
その豪華なメンツからスーパー・ユニットと騒がれ、
07年のデビュー作“CARNAVAL SO ANO QUE VEM” は当時大絶賛でしたね。
でもぼくは、お気楽なポップさが後退した内容に不満たらたらで、
昨年出た2作目“FAZENDO AS PAZES COMO O SWING” も、
デビュー作同様マジメに作りすぎているように思え、楽しめませんでした。

このユニットは<お遊びプロジェクト>なんだから、
もっとリラックスしたセッションにしないと、楽しさが伝わりませんよ。
ただでさえ個性派揃いの才能あふれる連中が集まっているから、
アルバムは彼らの才気を封じ込んで、さらっと作んないと。

Orquestra Imperial.JPG

なんて思っていたのは、彼らのライヴ会場のみで限定発売されていた
4曲入りEPを、デビュー作より先に聞いていたからなんですね。
このEPでは、過去のカーニバルのヒット曲を素直に再現していて、
メンバーたちが屈託なく楽しそうに演奏しているところが、
なんとも気持ちのいい仕上がりとなっていたんでした。

70年代のオス・オリジナルス・ド・サンバを思わせるようなポップ・サンバぶりも微笑ましく、
こういうリラックスした彼らを聴きたかったぼくには、今回のライヴ盤は願ったり叶ったり。
嬉しいことに、アルバム未収録だったEP4曲中の3曲がライヴ・ヴァージョンで楽しめます。
でも、6年前のライヴ音源を今頃になってリリースしたのは、
こんなにのびのびとプレイしていたのが、この当時だけだったからなのかな?

Orquestra Imperial "AO VIVO!" Dalapa Música BF194-2 (2013)
[CD Single] Orquestra Imperial "ORQUESTRA IMPERIAL" SMD ORIM01 (2007)
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