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シャンソン・クレオールの名花 ムーヌ・ド・リヴェル [カリブ海]

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今年の3月27日、ムーヌ・ド・リヴェルが96歳でお亡くなりになっていたんですね。
ちっとも気付かずに、お悔やみを言うのが遅れてしまいました。

ムーヌ・ド・リヴェルは、グアドループ出身の両親のもと、
1918年にフランスのボルドーで生まれたシャンソン・クレオールの歌手です。
母親がクラシック音楽家で、グアドループの民謡にも造詣が深く、
パリ・ビギンの立役者であるアレクサンドル・ステリオや
伝説的な女性歌手レオナ・ガブリエルなどが出入りする、
音楽的環境に恵まれた家庭で育ちました。

ムーヌは幼くして、歌手、作曲家、ギタリスト、ピアニストなど多彩な音楽の才能を開花させ、
わずか16歳で、パリのモンパルナスでクレオール・ソングのリサイタルを開くまでになります。
そして成人してからは、カリブ諸島、仏語圏アフリカ、インド洋、フィンランド、ベルギー、
スイス、アメリカなど、まさしく世界中を旅して、クレオール・ソングを広めました。

特にアメリカでは、ニュー・ヨークでもっとも大きなナイトクラブのひとつに招かれ、
終戦後まもなくの46年から48年の2年間をアメリカで暮らし、
エロール・ガーナーやエリス・ラーキンスを伴奏に歌ったそうです。
フランス帰国後、60年にシャンゼリゼ通りにキャバレーをオープンさせ、
61年から74年まで、ラジオ・フランスでレギュラー番組を持つほか、
アンティーユ民俗舞踏ショーの公演を開き、女優、画家としても活躍をしました。

ムーヌの全盛期といえる60年代録音は、数多くのEPや10インチ盤などに残されているのに、
いまだ1枚のCDにまとめられていないのが、さみしい限りです。
フレモオ・エ・アソシエがリリースしているビギン復刻シリーズの1枚として、
ムーヌの60年代録音集の復刻をぜひお願いしたいものです。

[EP] Moune De Rivel "Madame La Martinique" RCA 76.582S
[EP] Moune De Rivel "Chansons Des Îles" RCA 76.316S
[EP] Moune De Rivel "Quatre Biguines" RCA 76.467S
[EP] Moune De Rivel, Christian Juin "Chant De L'Indépendance Haute-Volta" RCA 76.533
[EP] Moune De Rivel "Evocation Antillaise" RCA 76.406
[EP] Moune De Rivel "La Montagne Est Verte" Le Chant Du Monde 45-3249
[EP] Moune De Rivel "Carnaval - Carnaval" Le Chant Du Monde 45-3224
[10インチ] Moune De Rivel "FÊTE AUX ANTILLES" Le Chant Du Monde LDZ-S4302
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