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求む、ヘヴィー・サルサ スティーヴン・ブラゼット [西・中央ヨーロッパ]

Steven Brezet  World Traveler.jpg

21年はウィリー・モラーレスというゴキゲンな人と出会えましたけど、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2021-09-15
22年のサルサは、なんもなかったなあ。
「マーク・アンソニーは?」なんてヤボな質問は、やめとくれ。
あんなヤツを聴くくらいなら、サルサ・ファンの看板はおろすぜ。
なんだかラテン・コーナーの頑固オヤジ(←知ってる?)みたいになってきたな、じぶん。

22年の年内には間に合わなかったけれど、
年明け早々、ゴキゲンなサルサ・アルバムと出会えました。
オランダ生まれの若手パーカッショニスト、スティーヴン・ブラゼットのアルバム。
若い頃からジェンベのレッスンを受け、
セネガルのアリ・ンジャイ・ローズからサバールを習い、
セネガル、ギネア、キュラソーと打楽器武者修行をしながら世界を旅している人だそう。
サルサ専業の人ではないのに、ベネズエラ・サルサの精鋭たちを
オランダ、バールンに集めてレコーディングしたのが、この作品。

クレジットをみて察するに、仕掛け人はトランペット奏者のオスカル・コルデロでしょう。
オスカル・コルデロは、ベネズエラ交響楽団で活躍し、
ベネズエラのサルサ・シーンを引っ張ったトップ・プレイヤー。
スペインのトレドに移住し、現在はオランダのハーグを拠点に活動しています。
オスカルはニュー・ヨークのブロ-ドウェイで、
「レ・ミゼラブル」「美女と野獣」「シカゴ」などの人気ミュージカルに参加し、
グロリア&エミリオ・エステファンの「オン・ユア・フィート」でも、
ブロードウェイとオランダ公演に参加しています。

そのオスカルが全曲アレンジ、作曲もしていて、
クレジットはないけれど、ディレクションもしているんじゃないのかしらん。
ティンバレスにルイシート・キンテーロ、ボンゴにロベルト・キンテーロ、
ピアノにアービング・マヌエルという、ベネズエラ人サルセーロが勢揃い。
特に嬉しいのが、ソネーロにマルシアル・イストゥリスを起用したところ。
こういう歌が歌えてこそ、はじめてサルサを名乗れるんだよと、タンカを切りたくなるよな。

パーカッション奏者のリーダーらしく、パーカッション隊のキレもバツグン。
セリア・クルース、オスカル・デ・レオンからルイ・ヴェガに至るまで、
名だたるビッグ・ネームと共演してきた天才パーカッショニストの
ルイシート・キンテーロもいるんだからね。
ホーン隊も強力で、バリトン・サックスが利いてます。

当方、こういうヘヴィー・サルサしか、用はないから、
年イチ程度で出会えれば、それでもう十分なのですよ。

Steven Brezet "WORLD TRAVELER" Circle 9 no number (2022)
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