60年代コンパ黄金期の名作 ラウル・ギヨーム [カリブ海]
50~60年代ハイチ音楽のリイシューCDならば、あらかた買ったつもりでいましたけれど、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2021-10-25
ラウル・ギヨームの見たことのないCDを、エル・スールのデッド・ストックの中で発見。
えっ?と思って、
すぐさまスマホでエマニュエル・ミルティルさんのハイチ音楽ディスコグラフィを
チェックしてみたら、なんと64年作のリイシューだということが判明。
(Volume 3 と記載のレコードを参照されたし)
http://musique.haiti.free.fr/discographie/fiches/raoulguillaume.htm
おぉ~、こんなCDが出ていたんか!とオドロいて、早速買ってきました。
原田さんもぜんぜん記憶にない様子で、サッカー・ボールの写真に変えられた
ダメ・ジャケットのせいで、ノー・チェックだったそう。
そうだよなあ、こんなジャケットじゃあねえ。
ラウル・ギヨームという50~60年代ハイチ音楽の重要人物を知る人なら、
見逃すわけにはいかないアルバムですけれど、
こういうしょうもないジャケットに変えられてしまうと、気付けないよねえ。
フランスのADはこういうダメな改悪ジャケが多いんですが、
アメリカのミニは逆に、オリジナルの観光客相手にしたパッとしないジャケットを、
風格のあるデザインに変えた名リイシュー作があります。
それが62年作のリイシューで、かつて「ハイチ音楽名盤40選」で載せたことがあります。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2010-02-23
さきほどのエマニュエル・ミルティルさんのハイチ音楽ディスコグラフィでは、
Volume 8 と書いて、出所不明扱いにしていますけれど、
Disque 2 として記載されているレコードと同内容のアルバムです。
この時代とほぼ同時期のアルバムなので、
充実した黄金時代のコンパが味わえることは、言うまでもありません。
ヌムール・ジャン・バティストやウェベール・シコーに比べると、
日本では知名度が低いラウル・ギヨームですけれど、その実力は両者に引けを取りません。
ちなみに今回見つけた64年作も、ミニがCD化した62年作も、
LPは持っていませんけれど、それよりも前のレコードを何枚か持っていますので、
最後にご紹介しておきますね。
Raoul Guillaume Et Son Group "HAÏTI CHANTE ET DANCE" AD Music AD018 (1964)
Raoul Guillaume Et Son Group "RAOUL GUILLAUME ET SON GROUP" Mini MRSD2030 (1962)
[10インチ] Raoul Guillaumme Et Son Groupe "AUTHENTIC HAITIAN MERINGUES'" Ritmo 827 (1959)
[10インチ] Michel Desgrottes Et L’Ensemble Du Riviera Hotel & Raoul Guillaume Et Son Groupe
"AUTHENTIC HAITIAN MERINGUES'" Ritmo 828 (1959)
[LP] Raoul Guillaume & Son Group, Michel Desgrottes Et L’Ensemble Du Riviera Hotel, Weber Sicot Et Son Ensemble "HOLIDAY IN HAITI WITH HAITIAN MERINGUES" Monogram 840
2023-06-03 00:00
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