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新妻♡オーラ ロベルタ・サー&ペドロ・ルイス [ブラジル]

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いやー、可愛いかったねー。ロベルタ・サー。
歌い終わるたび、女性客から「カワイイー」の声が盛んに上がった、30日のリキッドルーム。
フロントに立つ伴侶のペドロ・ルイスとロベルタの二人からは、新婚ほやほやのオーラが出まくりで、
最前列かぶりつきで観てたぼくは、ロベルタの新妻♡オーラにあてられっぱなし。
いやー、いーもんですよねぇ、結婚まもない二人が仲睦まじくシアワセそうに歌う姿って。
ペドロのそばを、まるで小鳥のように跳ね回り踊るロベルタの姿は、可憐そのものでした。

なんだか最近のブラジル人女性って、ずいぶんイメージが変わりましたよね。
昔は20代後半や30過ぎになると、ほっそりとしたプロポーションにも、
肉食・ラテン系な風格がついてくるものだったのに、
ロベルタなんて、まるでティーンのようなシルエットを保ったまんまでしたもんねぇ。
同姓から「カワイイ!」の声が上がるくらいだから、おじさんたちの目もハートマークでしたよ。

ロベルタがデビュー作“BRASEIRO” で登場した時の素直な歌声は、
それはみずみずしく、鮮烈な印象を残したものでした。
いまだにぼくはロベルタのアルバムのなかで、このデビュー作が一番好きですけど、
ライヴでもロベルタの清楚な歌声は、まったく変わってませんでしたね。
ペドロ・ルイスとのスペシャル・ユニットのため、従来のサンバのレパートリーばかりでなく、
マラカトゥやフレーヴォなども快活に歌う、MPBシンガーとしての新しい面も聞かせてくれましたが、
その素直でまっすぐな歌いぶりは、デビュー当時のままでした。

ロベルタを見ていると、育ちのいいお嬢さんがそのまますくすくと、
素直に成長したっていう感じがします。
そんなロベルタを娶ったペドロは、まー憎たらしいですねえ。
だって、ペドロってぼくとあんまり歳が違わないんですよ。
97年にペドロがパレージを率いてデビューした時、
ヘルメットを被ったヤンチャな若者イメージで登場しましたけど、
その時すでにけっこういい歳だったんですよね。
ロベルタとは20歳差だっていうんだから、全男性を敵に回す所業てなもんでしょう。

でも、そのペドロも、以前のひょろっとした頼りない感じだったのが、
ゆとりあるオトナの男に変身していましたね。
ラヴ・ラヴなロベルタに、クールな振る舞いで接していた男っぷりは、なかなか頼もしかったですよ。
アルバムとは違う、新たな面を見せてくれたロベルタでしたけど、
アンコール最後に、ジェラルド・ペレイラの“Falsa Baiana” を
打楽器のみの伴奏でさらりと歌ってのけたのは、グッときましたねえ。
通のサンバ・ファンの頬をゆるませる、
伝統サンバを継承する若い世代の心意気が表れた、最高のフィナーレでした。

ロベルタがこれからも持ち前の素直さを失わないよう、成長していってほしいと思います。
才能ある二人の結婚が、さらに実りある作品へとつながるよう、そして二人とも末永くお幸せに。

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Roberta Sá "BRASEIRO" MP,B 325912006592 (2004)
Pedro Luís e A Parede "ASTRONAUTA TUPY" WEA 063019483-2 (1997)
Roberta Sá "QUE BELO ESTRANHO DIA PRA SE TER ALEGRIA" MP,B 60251737398 (2007)
Pedro Luís e A Parede "È TUDO 1 REAL" WEA 398426833-2 (1999)
Roberta Sá & Trio Madeira Brasil "QUANDO O CANTO É REZA" MP,B 60252735733 (2010)
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